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漢方治療:
「漢方薬」は漢方医学の理論に基づいて処方される医薬品のことです。漢方薬は何千年もの歴史があり、様々な生薬を組み合わせることで、各個人の体質や症状に合ったものが処方されます。長年の歴史のなかで、特に治療効果を認めているものが今日も医薬品として用いられています。
漢方での基本的な考え方は、“人間の体も自然の一部”というものです。“病気ではなく病を患っている人をみる”、という考えで、体の一部分だけをみるのではなく、体質や生活習慣から体全体の状態のバランスを総合的に見直し、整えるといった特徴があります。
東洋医学と西洋医学
現代は西洋医学が広く浸透していますが、患者さんの状態を科学的、理論的に分析し、症状の原因となっている病巣や病因を排除する治療を行う医学です。身体診察や問診はもちろんですが、血液検査などの客観的なデータも合わせて診断を行います。
東洋医学とは長い歴史の中での経験から積み上げられてきた医学であり、患者さんの状態を四診(望診・聞診・問診・切診)といわれる東洋医学での診察法を基に主観的に判断し、今ある状態を診断します。東洋医学での健康とは、季節やストレス及び生活環境に対し自己治癒力でバランスが取れている状態をいい、そのバランスが崩れた状態を「未病」といいます。東洋医学での治療は、漢方薬や鍼灸などがあり、体の状態に合わせて治療法を選択し、もともと取れていたバランスを取り戻すよう働きかけます。