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睡眠時無呼吸症候群の治療方法
睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、どのような治療方法があるかといいますと、
『閉塞型(OSA)』といわれる場合
(1) 生活習慣の改善
無呼吸が軽症である場合には、生活習慣を変えるだけで睡眠時の無呼吸が軽減することがあります。
改善策として減量や飲酒の制限、禁煙、精神安定剤服用の制限、睡眠中の体位の工夫などがあります。
(2) CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)
中等から重症の無呼吸症の第一選択治療に用いられるものです。
CPAP(シーパップと読みます)は、睡眠時に簡単な鼻マスクを装着し、一定または変化する圧のかかった空気を、鼻からのどに送り込む治療方法です。
それにより、ふさがった気道を広げ、空気が肺にスムーズに流れ、呼吸が出来るようになります。
一口にCPAPといっても様々な機種(機能)やマスクのタイプがあり、また、その方の状況や体調、シーズンによっても使いやすさが変わります。
毎月の外来の際に、使用状況のデータの確認が可能ですので、必要に応じ設定やオプション機能をつけるなどして調整していきます。
(3) マウスピース
上下の歯の間に器具を固定して、下顎を前に引き出し、のどを広げる方法です。
いびき症や軽度の無呼吸症で効果を出します。
歯科・口腔外科の先生との相談が必要です。
(4) 外科手術
気道閉塞の原因となる扁桃や口蓋垂(俗にいうのどちんこ)を手術により切除する方法です。
また、子供の場合は、扁桃肥大やアデノイド(のどの奥にあるリンパ腺)が原因で気道がふさがれ、無呼吸を起こしているケースが多いため、これらの摘出手術が行われます。